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若い頃は意識したこともなかったのに、年齢を重ねるにつれて変化を感じ始めることがあります。
バイアグラ(シルデナフィル)を飲んでも、思ったほど硬くならない……
シアリス(タダラフィル)を試してみたけれど、十分な勃起が得られない……
ED治療では、このような相談も少なくありません。
バイアグラ(シルデナフィル)やシアリス(タダラフィル)は、ED(勃起不全)に用いられるPDE5阻害薬です。
いずれも性的刺激によって起こる勃起反応を助ける薬ですが、服用すれば必ず十分な勃起が得られるわけではありません。
血管や神経の状態、心理的な要因、服用方法などによって、効果が十分に現れないことがあります。
「薬が効かない」と感じたときは、薬の種類だけを見るのではなく、なぜ効きにくいのかを考えることが大切です。

勃起には、陰茎海綿体へ十分な血液が流れ込むことが欠かせません。
動脈硬化、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などは血管機能に影響し、EDの原因になることがあります。
血管の状態が大きく損なわれている場合には、ED治療薬を服用しても十分な勃起が得られないことがあります。
勃起には、性的刺激を脳が認識し、神経を介して陰茎へ信号が伝わるという一連の仕組みが関係しています。
糖尿病による神経障害や、前立腺がんの手術などで勃起に関わる神経が影響を受けている場合には、ED治療薬の効果が十分に得られないことがあります。
特に、手術後から勃起機能が明らかに低下した場合には、単純に「薬が弱い」と考えるのではなく、神経や血管の状態を含めて診察する必要があります。
EDには、身体的な原因だけでなく、心理的な要因が関係することもあります。
一度、性行為でうまく勃起できなかった経験があると、その後も「また失敗するのでは」と緊張してしまうことがあります。その緊張が勃起反応を妨げ、さらに自信を失うという悪循環につながるケースもあります。
朝立ちや自慰行為では勃起するのに、性行為のときだけ勃起しにくいという場合には、心因性EDの可能性も考えます。
「薬が効かなかった」という場合、服用方法を確認するだけで状況が変わることもあります。
たとえば、バイアグラ(シルデナフィル)は食事、特に高脂肪食の影響を受けやすく、食後に服用すると吸収が遅れたり、血中濃度が低下したりすることがあります。
一方、シアリス(タダラフィル)は食事による影響を受けにくいことが特徴です。
また、どちらも性的刺激がなければ自然に勃起する薬ではありません。
「薬を飲んだのに勃起しなかった」という場合は、服用するタイミングや用量、食事との関係、性的刺激の有無などを一度確認してみましょう。
PDE5阻害薬を適切に使用しても十分な効果が得られない場合に検討される治療のひとつが、ICI療法です。
日本語では「陰茎海綿体注射」と呼ばれ、陰茎海綿体へ血管作動性薬剤を直接注射して勃起を促します。

代表的な薬剤のひとつがプロスタグランジンE1(PGE1)です。
PGE1には血管を拡張させる作用があり、陰茎海綿体に直接作用することで勃起を促します。
PDE5阻害薬は、性的刺激によって生じる勃起反応を利用し、その反応をサポートする薬ですが、ICI療法では、血管作動性薬剤を陰茎海綿体へ直接注射し、薬剤が陰茎海綿体に直接作用するため、PDE5阻害薬とは異なる仕組みで勃起を促すことが特徴です。
そのため、PDE5阻害薬を使用しても十分な効果が得られない場合や、糖尿病、神経障害、前立腺手術後などを背景にEDが生じている場合には、ICI療法が検討されることがあります。
ICI療法は、比較的速やかに勃起が起こることが特徴です。
効果が現れるまでの時間や勃起の程度、持続時間は、使用する薬剤や投与量、体質などによって異なります。
また、「注射すれば必ず5〜15分で効く」「必ず1時間持続する」というものではありません。初回は医師の管理下で薬剤への反応を確認し、その人に適した投与量を調整します。
ICI療法は、ED治療薬が効きにくい方にも有効性が期待できる一方、注射を使う治療ならではの注意点があります。
まず、注射部位の痛みや出血、皮下出血などが起こることがあります。繰り返し同じ場所へ注射すると、陰茎海綿体に硬結や線維化が生じることもあるため、医師から指導された部位と方法を守ることが大切です。
そして、ICI療法で特に注意したいのが持続勃起症(プリアピズム)です。
通常の勃起は、時間が経つと自然に収まります。
しかし、勃起が異常に長く続く持続勃起症では、陰茎海綿体内の血液がうまく入れ替わらず、酸素不足を起こすことがあります。

特に4時間以上続く虚血性持続勃起症は緊急性が高く、放置すると陰茎海綿体の組織にダメージが残り、その後の勃起機能に影響する可能性があります。
ICI療法を行う場合は、「長く勃起しているほど効いている」と考えないことが大切です。
4時間以上勃起が続いている場合や、強い痛みを伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。
水戸中央美容形成クリニックでは、プロスタグランジンE1(PGE1)を用いたICI療法を行っています。
ICI療法は、医師の指導を受けたうえで、ご自宅で自己注射を行う治療です。
初診時には、注射する部位や方法、使用する薬剤量などについて、医師がわかりやすくご説明します。
注射は血管ではなく、陰茎海綿体に行います。正しい方法を身につけることで、ご自身での注射による治療を継続できます。
ただし、注射部位や薬剤量を誤ると、出血や持続勃起症などのリスクにつながるため、自己判断で行わず、医師の指導に沿って使用することが大切です。
また、当院では厚生労働省が承認したED治療薬の国内正規品を、5錠から院内処方しています。
バイアグラ(シルデナフィル)やシアリス(タダラフィル)をはじめ、国産のジェネリックED治療薬も取り扱っています。
ED治療薬は、服用するタイミングや食事、体調、EDの原因などによって、効果の現れ方が異なることがあります。「薬を飲んでも十分な効果が得られない」「以前より効きにくくなった」と感じている場合も、自己判断で服用量を増やすのではなく、まずは医師にご相談ください。
当院では、EDの程度だけでなく、これまでの治療歴や既往歴、現在服用している薬なども確認します。そのうえで、ED治療薬の処方からICI療法まで、一人ひとりの状態に応じた治療についてご案内しています。
ぜひご相談ください。
【記事監修医師プロフィール】
宮崎 浩彦 医師
経歴
平成7年国立東京医科歯科大学卒業
平成7年歯科医師免許取得
平成15年公立札幌医科大学卒業
平成15年医師免許取得
資格
日本美容外科学会専門医
日本形成外科学会
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水戸中央美容形成クリニック
院長 宮崎 浩彦