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「薄毛になるのは、もっと年を重ねてからの話」
そう考えている方は少なくないでしょう。
けれど現実には、10代後半から20代の若い世代で薄毛に悩む男性が年々増加しています。
いわゆる“若ハゲ”は、もはや特別なことではなくなっているのです。
その背景には、遺伝的な要因に加え、ストレス社会や不規則な生活、栄養の偏りといった現代特有の生活環境があります。
早い段階で発症する分、進行も速い傾向にありますが、逆に早期に対策を始めれば十分に改善が期待できるのも事実です。
若い世代での薄毛の大半を占めるのが 男性型脱毛症(AGA)です。
AGAは、男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」が毛根に作用することで、髪の成長サイクルを短くしてしまう症状です。
本来であれば数年かけて太く伸びる髪が、ほんの数か月で抜け落ちるようになり、毛が細く弱々しくなっていきます。

近年では、このAGAの発症が若年化しています。もともと遺伝的な素因を持っている人が多いことに加え、長時間の勉強や仕事、睡眠不足、コンビニ食や外食の増加、さらにはSNSなどによる精神的ストレスの蓄積が拍車をかけているのです。
実際にAGA患者のうち、30代までに発症する人は全体の約3割にものぼるといわれています。もはや「若いから大丈夫」とは言い切れません。
若ハゲは、ある日突然始まるものではなく、ある程度のサインが見え始めます。
たとえば、母方の家系に薄毛の人が多い場合。AGAの発症に関わる遺伝子はX染色体にあるため、母方の祖父や叔父に薄毛の人がいると、発症リスクが高くなる傾向があります。
また、同世代の人と比べて髪が細くボリュームが少ない、ペタンとしやすいと感じる人も注意が必要です。
AGAは最初のうちは抜け毛が増えるよりも「髪が細くなる」ことで気づかれるケースが少なくありません。
さらに、精神的なストレスが多い生活を送っている人は、自律神経の乱れから血流が悪くなり、頭皮への栄養が届きにくくなります。過度な喫煙や飲酒も血管を収縮させ、発毛に悪影響を与える大きな要因です。栄養の偏った食生活やジャンクフード中心の食事も、頭皮環境を悪化させる原因になります。 これらはいずれも一見些細な習慣に思えますが、積み重なることで若ハゲの進行を早める引き金となるのです。
若年層の薄毛は進行が速い傾向があります。放置すると、数年のうちに生え際や頭頂部の地肌が目立つようになり、改善が難しくなるケースも少なくありません。しかし、早い段階で治療を始めれば進行を食い止め、毛髪のボリュームを回復させることも可能です。
AGA治療には主に以下の方法があります。

フィナステリドやデュタステリドといった薬は、男性ホルモンの一種であるDHTの生成を抑える働きがあります。DHTの作用を抑えることで毛髪の成長サイクルの短縮を防ぎ、抜け毛の進行を抑えることができます。予防として服用する方も多く、長期的な使用で効果が実感されます。
ミノキシジルなどの発毛促進薬は、頭皮に直接塗布することで血流を改善し、毛根に栄養を届けやすくします。細くなった毛を太く成長させる効果が期待でき、内服薬と併用することで相乗効果が得られることもあります。
エクソソームなどの成長因子やビタミンなどを頭皮に直接注入する方法です。毛母細胞を活性化させることで発毛を促す可能性があり、髪の密度やコシの改善が期待されています。自分の頭皮の状態に合わせて注入部位や濃度を調整できるのも特徴です。
これらの治療を組み合わせることで、薄毛の進行抑制と発毛促進の両方を同時に行えます。特に若いうちに治療を始めると、毛根がまだ健康な状態で残っているケースが多いため、回復の可能性も高くなります。
薄毛対策は「気になったときに始める」のが理想です。
自宅でシャンプー時に抜け毛の量を数えるよりも、まずは専門医による頭皮チェックを受けてみましょう。
診察では、頭皮の硬さや血流状態、毛穴の詰まり、乾燥や炎症の有無などを細かく確認し、薄毛の原因を見極めます。
AGAによるものなのか、それとも別の原因があるのかを明確にすることで、最も効果的な治療プランを立てることができます。自己判断せずに早い段階で専門家の診断を受けることが何よりも重要です。
薄毛の悩みはとてもデリケートで、人に打ち明けることが難しいものです。 ですが、若ハゲは決して珍しいことではなく、早期治療によって改善できる可能性も高い症状です。
気になる症状がある方は、まずは専門医による頭皮チェックを受けてみてください。
当院では無料カウンセリングを行っており、状態を丁寧に確認したうえで、無理のない治療プランをご提案しています。

まずはお気軽にご相談ください。
無料カウンセリングでお待ちしております
【記事監修医師プロフィール】
宮崎 浩彦 医師
経歴
平成7年国立東京医科歯科大学卒業
平成7年歯科医師免許取得
平成15年公立札幌医科大学卒業
平成15年医師免許取得
資格
日本美容外科学会専門医
日本形成外科学会
監修医師紹介ページはこちら

水戸中央美容形成クリニック
院長 宮崎 浩彦