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冬になると、お肌の乾燥対策は意識する方が増えますが、「頭皮の乾燥」までしっかりケアできている方は意外と多くありません。実は、頭皮も顔の皮膚と同じように、冬の乾いた空気や暖房によって水分が奪われやすい部位です。
空気の湿度が大きく下がり、さらに室内では暖房が欠かせないこの季節。毛髪や頭皮は想像以上に乾燥しやすく、さまざまなダメージを受けやすい状態になります。
さらに、冬特有の「寒さ」や「身体の冷え」は、毛髪の成長に欠かせない血流や代謝にも影響を与え、薄毛や抜け毛を悪化させる要因になることもあります。
今回は、冬の頭皮が抱えやすい3つのリスクと、冬こそ実践してほしい薄毛・抜け毛対策について、わかりやすくご紹介します。

私たちの皮膚には、皮脂と水分のバランスによって外部刺激から守る「バリア機能」が備わっています。これは頭皮も同じです。
ところが、冬の乾燥した空気や暖房による影響で頭皮の水分が失われると、このバリア機能は急激に低下してしまいます。バリア機能が弱まることで、外部からの刺激や雑菌の侵入を受けやすくなり、かゆみ・フケ・炎症といったトラブルが生じやすくなります。
これらの炎症が慢性化すると、毛根に悪影響を及ぼし、薄毛や抜け毛へとつながるケースも少なくありません。
さらに、バリア機能が低下した頭皮は、水分を保持する力も弱くなり、乾燥がより進行するという悪循環に陥りやすくなります。
冬は「頭皮を守るケア」を意識することが大切です。
保湿力の高いシャンプーやコンディショナーを選び、洗いすぎによる乾燥を防ぎましょう。また、シャワーの温度が高すぎると、必要な皮脂まで奪ってしまいます。38℃前後のぬるめのお湯を使うことが、頭皮の潤いを守るポイントです。
乾燥と並んで冬に注意したいのが「血行不良」です。
気温が下がることで血管は収縮しやすくなり、気づかないうちに身体全体の血流が滞りがちになります。冷えが慢性的になると、新陳代謝も低下し、全身に十分な酸素や栄養が行き渡りにくくなります。
髪の毛は、血液によって運ばれる栄養素によって育ちます。そのため、血流が悪くなると、頭皮や毛根に必要な栄養が届きにくくなり、健康な毛髪の成長が妨げられてしまいます。
その結果、細く弱い毛が増えたり、抜け毛が増えたりといった変化が起こりやすくなるのです。
血行不良は生活習慣の改善によってある程度ケアが可能です。
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を取り入れること、シャワーだけで済ませず湯船にゆっくり浸かる習慣を持つことが血流改善に役立ちます。
また、身体を温める「陽性食品」を意識して摂取することで、内側から代謝を高めることも期待できます。
【陽性食品の例】
赤身肉・魚・生姜・ごぼう・れんこん・にんじん・黒豆・シナモン など

「皮脂のトラブルは夏だけ」と思っていませんか?
実は、毛穴に詰まる滞留皮脂は、冬のほうが多くなる方も少なくありません。
冬は頭皮の温度が低下し、分泌された皮脂が固まりやすくなります。さらに、夏に比べて汗をかく量が減るため、皮脂が自然に排出されにくく、毛穴の中に残ってしまいやすいのです。
毛穴に皮脂が詰まると、毛根が正常に働きにくくなり、健康な髪が育ちにくくなります。
これが、冬に抜け毛が増えたと感じる一因になることもあります。
毛穴に滞留した皮脂をやさしく排出するために、適度な運動や入浴で汗をかく習慣を意識しましょう。
また、週に1回程度の頭皮クレンジングで毛穴の汚れをリセットするのも有効です。ただし、やりすぎると逆に乾燥を招くため、頻度には注意が必要です。
ここまで、冬に頭皮環境が乱れやすい理由と、その対策についてお伝えしてきました。
しかし、薄毛や抜け毛の原因や進行度は、お一人おひとり異なります。
「自分ではケアしているつもりだけれど、本当に合っているかわからない」
「抜け毛が増えてきたけど、今の状態が深刻なのか判断できない」
そんな不安をお持ちの方こそ、専門医による頭皮チェックをおすすめします。

頭皮の硬さや血流状態、毛穴の汚れ具合、乾燥や炎症の有無などを専門的に確認することで、現在の頭皮環境を客観的に把握することができます。
正しい状態を知ることは、効果的な薄毛・抜け毛対策、そして将来を見据えた治療計画を立てる上でとても大切です。
当院では、 無料カウンセリングを実施し、患者様お一人おひとりの頭皮や毛髪の状態を丁寧に確認したうえで、無理のない治療・ケアプランをご提案しています。
「治療までは考えていないけれど、今の状態だけ知りたい」
「何から始めればよいかわからない」
そんな方も、どうぞ安心してご相談ください。

冬のうちから正しいケアを始めることで、春以降の髪の状態に大きな差が生まれます。ぜひお気軽に無料カウンセリングをご利用ください。
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
【記事監修医師プロフィール】
宮崎 浩彦 医師
経歴
平成7年国立東京医科歯科大学卒業
平成7年歯科医師免許取得
平成15年公立札幌医科大学卒業
平成15年医師免許取得
資格
日本美容外科学会専門医
日本形成外科学会
監修医師紹介ページはこちら

水戸中央美容形成クリニック
院長 宮崎 浩彦